ビルクリーニング業界において、深刻な人手不足を解消する切り札となっている在留資格「特定技能」。
優秀な外国人スタッフを即戦力として迎え入れたいものの、「具体的にどんな在留手続きが必要なのか分からない」「申請のステップが多くて難しそう」とお悩みの人事・採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ビルクリーニング業における特定技能外国人の在留手続きについて、流れや必要書類、注意点を分かりやすく解説します。
1. ビルクリーニング業で「特定技能」を受け入れるための必須要件
手続きを始める前に、まずは受け入れ側(企業)と外国人側の双方が条件を満たしているか確認しましょう。
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外国人側の要件
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技能試験:「ビルクリーニング分野特定技能1号評価試験」に合格していること(※技能実習2号を良好に修了している場合は免除)。
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日本語能力:「国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)」または「日本語能力試験(JLPT)N4以上」に合格していること(※技能実習2号修了者は免除)。
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企業側の要件(ビルクリーニング分野特有の条件)
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建築物用床洗浄機や真空掃除機などを用いた、建築物内部の清掃業務に中長期的に従事させること。
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許可・登録:建築物清掃業(建築物における衛生的環境の確保に関する法律第12条の2第1項第1号)または建築物環境衛生総合管理業(同項第8号)の登録を受けている営業所であること。
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「ビルクリーニング分野特定技能協議会」に入会すること(※初めて特定技能外国人を受け入れた日から4か月以内に入会が必要)。
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2. 在留手続き全体の流れ(ステップ4)
特定技能外国人の受け入れ手続きは、大きく分けて以下の4ステップで進みます。
ステップ1:労働条件の決定と雇用契約の締結
日本人と同等以上の報酬額を設定し、雇用契約を結びます。また、外国人本人が理解できる言語(母国語など)で契約内容やサポート体制について説明します。
ステップ2:1号特定技能外国人支援計画の策定
出入国在留管理庁に提出する「支援計画書」を作成します。事前ガイダンスの実施、出入国時の送迎、住居の確保、日本語学習の支援など、生活や仕事面での具体的なサポート内容を定めます。
💡 ポイント: 自社での支援が難しい場合は、登録支援機関(出入国在留管理庁に登録された専門機関)に支援を全面委託することも可能です。
ステップ3:在留資格の申請(出入国在留管理庁)
外国人本人が日本国内にいるか、海外から呼び出すかによって申請の種類が異なります。
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日本国内にいる場合(留学生からの切り替えや技能実習生からの移行):
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「在留資格変更許可申請」を行います。
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海外から呼び出す場合:
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企業が代理で「在留資格認定証明書(COE)交付申請」を行います。COEが交付されたら現地へ郵送し、本人が現地の日本大使館・領事館でビザ(査証)を発給してもらいます。
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ステップ4:就労開始と協議会への入会
在留資格が許可され、無事に入国(または在留資格の切り替えが完了)したら、いよいよ業務開始です。前述の通り、就労開始から4か月以内に「ビルクリーニング分野特定技能協議会」への入会手続きを必ず行ってください。
3. 主な必要書類リスト
特定技能の申請書類は多岐にわたりますが、代表的なものは以下の通りです。
| 書類の種類 | 主な具体例 |
| 申請書・基本書類 | 在留資格変更許可申請書(または認定証明書交付申請書)、顔写真 |
| 外国人本人に関する書類 | パスポート・在留カードの写し、技能試験および日本語試験の合格証明書(または技能実習の修了証明書) |
| 所属機関(企業)に関する書類 | 登記事項証明書、決算書(直近1年分)、建築物清掃業等の登録証明書の写し、社会保険料の納付証明書 |
| 契約・支援に関する書類 | 特定技能雇用契約書、雇用の理由書、1号特定技能外国人支援計画書 |
※状況に応じて追加の書類を求められることがあります。最新の情報は出入国在留管理庁のホームページをご確認ください。
4. 手続きを進める上での注意点
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申請から許可までは時間がかかる
審査期間は通常1か月〜3か月程度かかります。書類に不備があるとさらに時間がかかるため、就労開始希望日から逆算して余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
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定期的な届出義務がある
特定技能外国人を受け入れた後は、四半期(3か月)に一度、受け入れ状況や支援の実施状況を出入国在留管理庁に報告(定期届出)する義務があります。これを怠ると指導や罰則の対象になるため注意が必要です。
まとめ
ビルクリーニング業における特定技能外国人の在留手続きは、クリアすべき要件や書類が多く、初めて取り組む企業にとってはハードルが高く感じられるかもしれません。
しかし、手順を一つずつ確認し、必要に応じて登録支援機関や行政書士などの専門家を頼ることで、スムーズな受け入れが可能になります。しっかりと準備を整え、現場の即戦力となる優秀な人材を迎え入れましょう!
