【ビルクリーニング特定技能】エレベーター・エスカレーターの定期清掃マニュアル:安全な手順と使用器具を徹底解説 – アイセイソウ株式会社

ビルクリーニング分野の「特定技能外国人」として働くみなさん、こんにちは!

ビルクリーニングの仕事には、毎日行う「日常清掃」のほかに、定期的(月に1回、数ヶ月に1回など)に行う「定期清掃」があります。

その中でも、多くの人が利用するエレベーターエスカレーターは、安全への配慮と専門的な技術が必要な重要エリアです。この記事では、定期清掃で使う器具と、安全で正しい清掃方法を分かりやすく解説します。

1. エレベーターの定期清掃

エレベーターは、狭い密閉空間であり、金属やガラス、鏡など様々な素材が使われています。それぞれの素材に合わせた清掃が必要です。

使用する主な器具

  • ダスタークロス(またはマイクロファイバークロス):チリやホコリを拭き取るため、複数枚用意します。

  • ステンレスクリーナー(または金属つや出し剤):扉や壁のステンレス部分を磨くために使用します。

  • ガラスクリーナー:鏡や窓ガラスがある場合に使用します。

  • 掃除機(ハンディタイプまたは背負い式):溝のゴミを吸い取るために使用します。

  • 「清掃中」の表示板(カラーコーンなど):利用者の立ち入りを防ぐために必須です。

清掃の手順と方法

エレベーターの清掃は、必ず「上から下へ」順番に行うのが基本です。

  1. 安全の確保と「清掃中」の掲示

    • エレベーターを特定の階で「休止」状態に設定します。

    • 作業する階のエレベーターホールの前に「作業中・立入禁止」の看板を必ず設置します。

  2. 天井と照明の除塵

    • まずは天井や照明カバーに溜まったホコリを、乾いたクロスで優しく払い落とします。

  3. 壁面・鏡・扉の清掃

    • ステンレス部分:手あかや汚れを水拭きで落とした後、ステンレスクリーナーを少量塗布したクロスで、金属の「ヘアライン(模様の筋)」に沿って一方向に拭き上げます。

    • 鏡・ガラス部分:ガラスクリーナーを使い、拭き跡が残らないように乾拭きします。

  4. 操作パネルの除塵・除菌

    • ボタン類は水分に弱いため、濡れた雑巾はNGです。固く絞ったクロスや除菌シートで、隙間に水が入らないよう慎重に拭きます。

  5. 「三方枠(さんぽうわく)」と「軌道溝(レール)」の掃除

    • 扉の足元にある金属の溝(レール)には、小石やホコリが溜まりやすいです。掃除機で砂やゴミを完全に吸い取ります。溝の汚れはエレベーターの故障原因になるため、丁寧に行います。

  6. 床面の清掃

    • 最後に床の掃除機がけをし、必要に応じてモップ掛け(またはワックス塗布)を行います。

2. エスカレーターの定期清掃

エスカレーターは常に動いている機械です。巻き込みなどの事故を防ぐため、安全対策が最も重視されるエリアです。

使用する主な器具

  • エスカレーター専用ブラシ:踏面(ステップ)の溝に入り込んだ砂やホコリをかき出すための硬めのブラシ。

  • 専用の湿式清掃機(該当の機材がある場合):ステップを効率よく水洗い・吸水する機械。

  • 万能洗剤(中性洗剤)とバケツ

  • 「作業中」の立ち入り防止フェンス:エスカレーターの上下両方の乗り口を完全に塞ぐために使用します。

清掃の手順と方法

エスカレーターの定期清掃は、基本的に「運転を停止した状態」で行います。

  1. 完全な通行止めと安全確保

    • エスカレーターの上・下両方の乗り口に、完全に人が入れないようフェンスやコーンを設置します。

    • エスカレーターの鍵(キースイッチ)を操作して、運転を停止させます。

  2. 手すり(ハンドレール)の清掃

    • 手すりはゴムや樹脂でできています。中性洗剤を薄めた液で固く絞ったクロスを使い、手すり全体を拭きます。

    • 手すりを少しずつ手動で動かすか、極めて低速で運転させながら、全周をきれいに拭き上げます。最後は必ず乾拭きをします。

  3. 踏面(ステップ)と溝(デマケーション)の清掃

    • ステップの表面には細い溝(ギザギザ)があります。ここに砂や泥が詰まっています。

    • エスカレーター専用ブラシを使い、溝の方向に沿って砂やゴミをかき出し、掃除機で吸い取ります。

    • ※水や洗剤を大量に流すと、内部の機械がサビたり電気系統がショートしたりするため、絶対に水浸しにしてはいけません。

  4. コム(乗り口の櫛の歯部分)の清掃

    • 乗り口とステップの境界にある黄色い「コム(櫛)」の隙間は、ゴミが詰まりやすい場所です。細いブラシや掃除機を使って、完全にゴミを取り除きます。

  5. インナーパネル(側面ガラス・金属板)の清掃

    • エスカレーターの内側にあるガラスやステンレスの壁面を、ガラスクリーナーやクロスを使って美しく拭き上げます。

まとめ:特定技能としてステップアップするために

エレベーターやエスカレーターの定期清掃で最も大切なことは、「自分自身の安全」「ビルを利用するお客様の安全」を守ることです。

  • 作業前には必ず「立ち入り禁止」の表示を徹底すること。

  • 機械の操作手順を誤らないこと。

  • 洗剤や水を使いすぎて機械を故障させないこと。

これらのルールをしっかり守り、プロフェッショナルとして美しいビル環境を作っていきましょう!