ビルクリーニング業に従事する特定技能外国人労働者は、定期清掃や高所作業といった「たまに行う作業(非日常作業)」において、作業手順の不理解やコミュニケーション不足が原因の労働災害に遭いやすい傾向があります。
日常的な床掃除やゴミ回収と異なり、年に数回しか発生しない作業は危険の予知が難しく、日本語のニュアンスが十分に伝わっていないと重大な事故へ直結します。現場責任者や管理者が押さえるべき対策を整理しました。
「たまに行う作業」で事故が多発する主な原因
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危険予測の難しさ: 発生頻度が低いため、どこにどんなリスクが潜んでいるか経験的に理解できていない。
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日本語指示の誤解: 「適当に」「注意して」といった曖昧な指示を、独自の解釈で受け止めてしまう。
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手順の省略: 慣れていない作業ゆえに焦りや焦燥感が生まれ、安全手順を飛ばしてしまう。
事故を防ぐ2つの柱
1. 丁寧で具象的な作業指示
図解や写真を用いた手順書を活用し、視覚的に理解させることが不可欠です。
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指示の具体化: 「しっかり脚立を固定して」ではなく「脚立の開き止め金具をロックし、2人1組で足を支える」と伝える。
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理解度の確認: 指示を出した後に「わかりましたか?」と尋ねるのではなく、「今から何をするか説明してみて」と復唱(バックトラック)させる。
2. 作業前KY(危険予知活動)の実施
作業を開始する直前に、現場で短時間のKYを実施します。
| 実施ステップ | 具体的なアクション |
| 1. 現状把握 | 「この作業でどんな危険があるか?」を問いかける。 |
| 2. 本質追究 | 「高所から落下の危険」「ポリッシャーのコードに引っかかる危険」などを特定する。 |
| 3. 対策樹立 | 「安全帯を着用する」「コードの配置を全員で確認する」などの具体策を決める。 |
| 4. 目標設定 | 「〜しよう、ヨシ!」の指差し呼称で全員の意識を統一する。 |
まとめ
特定技能外国人が安全に活躍するためには、「分かっているだろう」という思い込みを捨てることが現場管理の第一歩です。丁寧な指示出しと直前のKY活動を定着させ、事故のない現場環境を整えましょう。
