2023年8月、ビルクリーニング分野における制度改正が行われ、「特定技能2号」の対象分野としてビルクリーニング業が新たに追加されました。これにより、一定の要件を満たすことで外国人材の在留期間更新に上限がなくなり、将来的な長期雇用や熟練労働者の確保が可能となっています。
特定技能2号への移行条件や、企業が準備すべき具体的な手続きについて詳しく解説します。
特定技能2号移行の主要メリット
- 在留期間の上限撤廃: 1号(最長5年)と異なり、更新を続けることで長期的な労働力の確保が可能になります。
- 家族帯同の受入れ: 要件を満たすことで配偶者や子どもの帯同が許可されます。
- キャリアパスの確立: 現場のリーダーや管理者としての活躍が期待でき、定着率向上が見込めます。
移行に必要な主な要件
特定技能1号から2号へ移行するためには、実務経験と技能評価試験の両方を満たす必要があります。
| 評価項目 | 必要な条件 |
|---|---|
| 実務経験 | ビルクリーニング現場において、複数の作業員を指導・管理しながら作業を統括する「班長(リーダー)」等の実務経験 |
| 技能試験 | 「ビルクリーニング分野特定技能2号評価試験」への合格(またはビルクリーニング技能士1級の取得) |
| 日本語能力 | 業務遂行に必要な一定の日本語コミュニケーション能力(試験等で評価) |
受入企業が取り組むべき準備
- 実務経験の確保と記録 特定技能1号の受入れ期間中に、単なる作業員としてだけでなく、現場リーダー(班長等)としての実務経験を積める環境を整え、その実績を記録・証明できるように準備します。
- 試験対策の支援 2号評価試験の合格に向け、社内勉強会の開催や講習会への参加支援など、合格に向けたサポート体制を構築します。
- 雇用条件および社内環境の整備 2号へ移行する外国人材は、現場の監督者と同等の役割を担うことになります。役割に応じた給料体系の見直しや、家族帯同を視野に入れた住環境のサポートなどを検討しましょう。
特定技能2号の活用は、慢性的な人手不足に悩むビルクリーニング業界において、熟練した優秀な人材を長期的に確保するための重要な戦略となります。制度の詳細を確認し、計画的なキャリアアップ支援を進めていきましょう。
