ビルの「顔」とも言える玄関やエントランスホール。ここは、ビルを訪れるすべての人(お客様やテナントの皆様)が最初に目にする場所であり、そのビルの第一印象を決定づける極めて重要なエリアです。
ビルクリーニング業の「特定技能」として日本で働くみなさんにとって、エントランスを常に美しく保つ技術を身につけることは、プロの清掃員として非常に重要なステップです。
この記事では、玄関・エントランスホールの日常清掃で使用する基本的な器具と、具体的な清掃方法・手順を、外国人スタッフの方にも分かりやすく解説します!
エントランス清掃で使用する主な器具(道具)
日常清掃で主に使用する器具は以下の通りです。正しく使い分けることで、作業効率が上がり、仕上がりも美しくなります。
| 器具名 | 主な用途・特徴 |
| 自由ほうき | 床のホコリやゴミを掃き集めるために使用します。 |
| ダストパン(ちりとり) | 掃き集めたゴミを回収します。かがまずに使える柄の長いタイプが主流です。 |
| ダストモップ(または化学モップ) | 床に積もった細かいホコリを静電気などで吸着させて取り除きます。 |
| 水拭きモップ | 床の汚れ(泥汚れや飲みこぼしの跡など)を水拭きして落とします。 |
| マイクロファイバークロス | 自動ドアのガラスや、手すり、インターホンなどの拭き掃除に使用します。 |
| スクイジー(ガラスワイパー) | ガラス面の水切りに使用し、拭き跡を残さず仕上げます。 |
エントランス日常清掃の具体的な手順とポイント
エントランスホールの日常清掃は、基本的に「上から下へ(高いところから低いところへ)」、そして「奥から手前へ」進めるのが原則です。
ステップ1:ガラス面・金属部分の拭き掃除(目線の高さ)
まずは、自動ドアや風除室(ふうじょしつ)のガラス、手すりなどの拭き掃除から始めます。
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自動ドア・ガラスの清掃:
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ガラスに付いた手垢や結露を、固く絞ったマイクロファイバークロスで拭き取ります。
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汚れが目立つ場合は、ガラスクリーナーとスクイジーを使用して素早く水気を切ります。
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金属部分(手すりやサッシなど)の清掃:
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乾いたクロス、または固く絞ったクロスで拭き、指紋やホコリを取り除きます。
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ステップ2:什器(じゅうき)や備品の除塵(ホコリ取り)
郵便ポスト、インターホン、案内板、ゴミ箱などのホコリを払います。
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ダスターや乾いたクロスを使い、優しく拭き取ります。
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ゴミ箱がある場合は、中のゴミを回収し、新しいゴミ袋に交換します。
ステップ3:床面の掃き掃除(除塵)
床に落ちている大きなゴミや砂・ホコリを取り除きます。
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自由ほうきとダストパンの連携:
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風除室やマットの周辺は、外から持ち込まれた砂や泥が溜まりやすい場所です。隅々まで丁寧に掃き集めます。
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ダストモップによる除塵:
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広いロビーエリアは、ダストモップを床から離さずに「S字」を描くように動かして、効率よくホコリを集めます。
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ステップ4:床面の水拭き
雨の日や、砂埃で床が白っぽくなっている場合は、水拭きモップを使用します。
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モップは固く絞って使用し、床に余分な水分が残らないようにします(水分が多いと、利用者が滑って転倒する恐れがあり危険です)。
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「奥から手前(出口側)」に向かって退路を確保しながらモップをかけていきます。
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作業中は必ず「清掃中(足元注意)」の看板を設置し、通行人の安全を確保してください。
【特定技能のポイント】作業中の安全とマナー
日本のビルクリーニングでは、技術と同じくらい「安全管理」と「マナー(挨拶)」が重視されます。
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周囲への配慮と挨拶:
エントランスは常に人が通行します。お客様が通る時は作業を一時中断し、道を譲って「おはようございます」「失礼いたします」と明るく挨拶をしましょう。
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コードや資機材の整理:
掃除用具を通行人の邪魔になる場所に置かないでください。特にモップの柄などが通路に飛び出していると、引っかかって転倒する原因になります。
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濡れた床への対策:
床が濡れている間は滑りやすいため、必ず「スリップ注意」のサインスタンドを置き、床が完全に乾いたことを確認してから片付けます。
まとめ
玄関・エントランスホールの日常清掃は、ビルの美観を保つための基本中の基本です。
適切な器具を正しい手順で使用し、安全第一で作業を行いましょう。あなたがきれいにしたエントランスは、ビルを訪れる多くの人を笑顔にします。特定技能のプロフェッショナルとして、ぜひ誇りを持って取り組んでくださいね!
