特定技能ビザでの就労を目指しているものの、試験結果の待ち時間や書類作成の遅れなどで、現在の在留資格(技能実習など)が切れてしまう……。そんな時の「救済措置」として機能するのが、**特定技能関係の特定活動(特定技能移行準備)**という在留資格です。
本記事では、このビザの概要から申請のメリット、注意点までを専門的な視点で解説します。
特定技能関係の「特定活動」とは?
通常、特定技能ビザへ切り替えるためには、すべての書類が揃っている必要があります。しかし、実務上は「技能実習2号を修了するが、特定技能の契約締結に時間がかかっている」といったケースが多々あります。
この期間、不法残留(オーバーステイ)にならないよう、最大4か月間の滞在と就労を認めるのが、この「特定活動(特定技能移行準備)」です。
申請するための主な要件
このビザを取得するためには、主に以下の条件を満たしている必要があります。
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特定技能への移行意思があること: 既に受け入れ機関(企業)との間で、特定技能としての雇用契約が内定している必要があります。
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申請準備に時間が必要な正当な理由: 書類作成や健康診断、試験結果待ちなど、速やかに申請できない理由が必要です。
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従事する業務の継続性: 特定活動の期間中に行う業務が、移行後の特定技能で予定している業務と同じである必要があります。
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報酬額: 日本人が従事する場合と同等額以上の報酬を受けることが求められます。
メリットと注意点
メリット
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空白期間なく働ける: 技能実習から特定技能への切り替え期間中も、同じ企業で継続してフルタイム就労が可能です。
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法的リスクの回避: 在留期限が迫っている場合でも、この資格へ変更することで合法的に滞在を継続できます。
注意点
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更新は原則不可: この「特定活動」はあくまで一時的な準備期間のためのものです。原則として更新は認められず、4か月以内に特定技能への本申請を行う必要があります。
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社会保険の加入: 特定活動中であっても、通常の就労ビザと同様に社会保険への加入義務が発生します。
まとめ
「特定技能の書類が期限までに間に合わない!」と焦る前に、まずはこの特定活動ビザの活用を検討しましょう。移行準備期間を正しく活用することで、企業側は貴重な戦力を失わず、外国人材側も安心してキャリアを継続することができます。
Tips: 申請には「特定技能への移行に係る誓約書」などの特有の書類が必要です。準備には余裕を持って着手しましょう。
